【完全保存版】シミ取りレーザー後の経過・失敗しないための紫外線対策・日常生活でのNG行動を総まとめ - SWC新神戸ウェルネスクリニック美容皮膚科

【完全保存版】シミ取りレーザー後の経過・失敗しないための紫外線対策・日常生活でのNG行動を総まとめ

更新日:2025.12.04 投稿日:

鏡を見るたびに気になるシミ。コンシーラーで隠しても、ファンデーションを厚塗りしても、結局は元の位置に。そんなお悩みを解決してくれるのが「シミ取りレーザー」です。しかし、レーザー照射はシミ治療の「スタート地点」に過ぎません。施術後のダウンタイムの過ごし方やシミ取り後のケア方法こそが、理想の美肌を叶えるかどうかの鍵を握っていると言っても過言ではありません。

「レーザーを当てたのにシミが濃くなった気がする」「ダウンタイムっていつまで続くの?」「どんな紫外線対策をすればいいの?」。シミ取り施術を受けた方、これから検討されている方の多くが、このような不安や疑問を抱えています。

このコラムでは、当院が長年の経験と実績に基づいて培ったシミ取り後のケア方法のノウハウを「完全ガイド」として大公開します。シミ取りレーザー後の経過を期間別に詳しく解説し、多くの人が経験する「戻りシミ(炎症後色素沈着)」への対処法、そして何よりも大切な「失敗しないための紫外線対策」「日常生活でのNG行動」について、具体的にご紹介していきます。

いつまで続く?シミ取りレーザー後の経過を期間別に解説

ボトックスとは?

シミ取りレーザー後のダウンタイムは、個人差やシミの種類、レーザーの種類によって異なりますが、一般的な経過を知っておくことで、不安なく過ごすことができます。ここでは、代表的な「ピコレーザー」や「Qスイッチレーザー」によるシミ取り後の標準的な経過をご紹介します。

【表:ダウンタイムの目安期間と主な症状・ケアのポイント】

←表は左右にスライドできます→

期間 主な症状 必須ケアのポイント 注意点
施術直後 赤み、腫れ、ヒリつき 軟膏塗布、患部を清潔に保つ 患部をゴシゴシこすらない
施術直後〜1週間 薄いかさぶた形成、保護テープ 保護テープは剥がれたら貼り替え、摩擦・紫外線対策 かさぶたを無理に剥がさない
1週間〜2週間 かさぶたの自然剥離、ピンク色の新しい肌 徹底した保湿、厳重な紫外線対策 デリケートな肌への刺激回避
1ヶ月〜数ヶ月 数ヶ月で改善はされるが色素沈着の出現(20〜40%程度) 美白内服薬・外用薬、継続的な紫外線対策 自己判断せずクリニックに相談

施術直後:ヒリつきと赤みが出る「初期炎症期」

レーザー照射直後の肌は、軽いやけどのような状態になっています。シミの種類やレーザーの出力にもよりますが、患部には以下のような症状が現れます。

  • check赤み:レーザーの熱によって血管が拡張し、一時的に赤くなります。
  • check腫れ:体質によっては、わずかにむくみを感じる場合があります。
  • checkヒリつき:軽い痛みや熱感が生じることがありますが、ほとんどの場合、数時間から半日で落ち着きます。

この時期は、肌が非常にデリケートな状態です。クリニックから処方された軟膏を指示通りに塗布し、患部を清潔に保ちながら、外部からの刺激を極力避けることが重要です。洗顔やシャワーは当日から可能ですが、患部をゴシゴシこすらないよう、優しく行ってください。

数日後~1週間程度:かさぶたを育てる「保護期」

施術から数日経つと、レーザーが反応したシミの部分が黒っぽく濃くなり、薄いかさぶたが形成されます。このかさぶたは、肌の奥で新しい皮膚が作られている証拠であり、外部刺激から患部を保護する「天然の絆創膏」のような役割を果たします。
クリニックで処方された保護テープ(肌色の医療用テープやハイドロコロイド素材のテープなど)を貼っていただきます。保護テープには以下のような重要な役割があります。

  • check患部の保護:外部からの摩擦や刺激、細菌の侵入を防ぎます。
  • check保湿環境の維持:傷の治癒に最適な湿潤環境を保ち、かさぶたの定着を助けます。
  • check紫外線からのガード:物理的に紫外線を遮断し、デリケートな肌を守ります。

保護テープは、剥がれたら清潔な新しいものに貼り替えるようにしてください。この期間は、かさぶたを無理に剥がさないことが何よりも大切です。

1週間〜2週間:新しい皮膚の登場「再生期」

施術後1週間から2週間程度で、自然にかさぶたが剥がれ落ちます。この時、かさぶたの下からは、ピンク色をした新しい皮膚が出現します。この新しい皮膚は非常に薄く、デリケートな状態であるため、シミ取り後のケア方法としてより一層の注意が必要です。

  • checkかさぶたは絶対に無理に剥がさない:かさぶたが完全に剥がれるまで待ちましょう。無理に剥がすと、出血や傷跡、色素沈着の原因となる可能性があります。
  • check徹底した保湿:新しい皮膚は乾燥しやすいため、低刺激で高保湿のスキンケア製品でしっかりと保湿を行ってください。
  • check厳重な紫外線対策:この時期の肌は紫外線の影響を最も受けやすいため、後述する紫外線対策を徹底することが必須です。

1ヶ月〜数ヶ月:多くの人が経験する「炎症後色素沈着期」(戻りシミ)

かさぶたが剥がれてしばらくすると、一部の方でレーザーを当てた部分が再び茶色く色素沈着を起こすことがあります。これを「炎症後色素沈着(PIH:Post-Inflammatory Hyperpigmentation)」と呼び、通称「戻りシミ」と呼ばれることもあります。

多くの患者様が「せっかくシミを取ったのに濃くなった」「失敗したのでは?」と不安に感じますが、これはレーザー照射による一時的な炎症反応であり、シミ取り後の経過として一般的によく見られる現象です。特に、色黒の方や敏感肌の方、紫外線を浴びやすい方で起こりやすい傾向にあります。

炎症後色素沈着は、厳重な紫外線対策(帽子・日傘・日焼け止め等)・摩擦等の刺激をなるべく与えない・内服薬や外用薬(トラネキサム酸錠・レチノール製品(ガウディスキンのHQクリア))等のケアを続けることで、数ヶ月から半年程度かけて徐々に薄くなっていきます。

失敗を防ぐ!シミ取り後のケアで最も重要な「3つの基本」

スキンケア

シミ取りレーザー後の肌は、まるで生まれたての赤ちゃんの肌のようにデリケートです。この大切な時期に適切なシミ取り後のケア方法を行うことで、炎症後色素沈着のリスクを最小限に抑え、理想のクリアな肌へと導くことができます。ここでは、特に重要な「3つの基本」について詳しく解説します。

【最重要】摩擦は絶対厳禁!「こすらない」ケアを徹底

「シミ取り後の肌は、とにかくこすらない」これは、どんなスキンケアよりも優先すべき鉄則です。摩擦は肌に強い刺激を与え、炎症を悪化させたり、色素沈着を引き起こす大きな原因となります。

洗顔

洗顔

たっぷりの泡を手のひらで作り、泡で優しく顔を包み込むように洗います。指の腹でゴシゴシこするのではなく、泡を転がすイメージで。

タオルドライ

タオルドライ

ゴシゴシ拭くのは厳禁です。吸水性の高い柔らかいタオルで、ポンポンと優しく肌の水分を押さえるように拭き取ってください。

クレンジング

クレンジング

メイクオフの際も、摩擦の少ないジェルタイプやミルクタイプのクレンジングを選び、力を入れずに優しくなじませましょう。

徹底した保湿で肌バリア機能をサポート

レーザー後の肌は、一時的にバリア機能が低下し、水分が蒸発しやすく乾燥しやすい状態です。乾燥は肌の炎症を長引かせ、色素沈着のリスクを高めるだけでなく、肌の回復を遅らせる原因にもなります。

  • 低刺激性を選ぶ:アルコール、香料、着色料などが無添加の敏感肌用スキンケア製品を選びましょう。
  • 重ね付けでじっくりと:化粧水は手のひらで優しくハンドプレスで浸透させ、美容液、乳液、クリームと段階的に重ね付けし、しっかりと潤いを閉じ込めます。特に乾燥が気になる部分には、ワセリンなどの保護剤を薄く塗布するのも効果的です。
  • 保湿成分に注目:セラミド、ヒアルロン酸、NMF(天然保湿因子)などの保湿成分が配合された製品がおすすめです。

処方薬と内服薬の正しい使用

クリニックから処方されたお薬は、医師が患者様の肌の状態やシミの種類に合わせて厳選したものです。自己判断で使用を中止したり、量を調整したりせず、必ず指示通りに使用してください。

外用薬(軟膏など) 炎症を抑えたり、肌の回復を促したりする目的で処方されます。清潔な指や綿棒で、患部に優しく薄く塗布しましょう。
内服薬 トラネキサム酸やビタミンCなどの美白作用のある内服薬は、炎症後色素沈着の予防や改善に非常に効果的です。これらのお薬は、肌の内側から色素沈着を抑制し、シミ取り後のケア方法をサポートします。

【失敗しないための鉄則】シミ取り後の「最強」紫外線対策

紫外線対策グッズ

シミ取りレーザー後の紫外線対策は、施術の成功を左右する最も重要な要素の一つです。この時期に紫外線を浴びてしまうと、炎症後色素沈着(戻りシミ)が強く現れたり、なかなか消えなくなったりするリスクが格段に高まります。肌の回復期間中は、まさに「最強」と呼べるレベルの紫外線対策を徹底しましょう。

3-1. なぜレーザー後の紫外線対策は「最強」でなければならないのか

レーザー照射後の肌は、外部からの刺激、特に紫外線の影響を非常に受けやすい状態です。

  • バリア機能の低下:レーザーによって肌の表皮が一時的にダメージを受けるため、肌本来のバリア機能が低下しています。
  • メラニン生成のスイッチ:紫外線はメラニン生成を活性化させる主要な原因です。デリケートな肌が紫外線を浴びると、過剰なメラニンが作られ、色素沈着を引き起こしやすくなります。
  • シミの再発・悪化:紫外線対策が不十分だと、せっかく薄くなったシミが再発したり、新たなシミができたりするリスクが高まります。

紫外線対策は「塗る」と「物理的防御」の二刀流で

効果的な紫外線対策は、日焼け止めを「塗る」ことと、物理的に紫外線を「遮断する」ことの二刀流で行うことが鉄則です。

① 塗る対策(日焼け止め)

  • 低刺激性を選ぶ:肌が敏感になっている時期なので、紫外線吸収剤フリー(ノンケミカル処方)や敏感肌用の日焼け止めを選びましょう。
  • SPF/PA値の選択:日常生活であればSPF30/PA+++程度でも十分ですが、外出時間が長かったり、屋外での活動が多い場合は、SPF50+/PA++++のような高い数値のものを選びましょう。
  • 使用量を守る:日焼け止めは、表示されている効果を発揮するために十分な量を塗ることが重要です。顔全体でパール粒2個分程度が目安とされています。
  • こまめな塗り直し:汗や皮脂、マスクの摩擦などで日焼け止めは落ちてしまいます。2〜3時間ごとに塗り直すことを習慣にしましょう。特に、保護テープを剥がした後の新しい皮膚には、入念に塗布してください。

② 物理的防御(遮断)

日焼け止めだけでは完璧な対策とはいえません。物理的に紫外線をカットするアイテムを積極的に活用しましょう。

日傘
日傘

UVカット率99%以上の遮光率が高い日傘を選びましょう。

帽子
帽子

つばの広い帽子は、顔全体を紫外線から守るのに効果的です。

マスク
マスク

顔の下半分をカバーできますが、UVカット機能があるものを選びましょう。

屋内でも油断できない!窓ガラス越しの紫外線対策

「家にいるから大丈夫」と思っていませんか? 実は、紫外線の中でも肌の奥深くまで届き、シミやしわの原因となるUVA波は、窓ガラスを透過します。

  • 窓際にいる時間が長い場合は、屋内であっても日焼け止めを塗ることをおすすめします。
  • UVカットフィルムを窓に貼るのも有効な紫外線対策の一つです。

美肌への遠回り!シミ取り後の日常生活での「NG行動」

美肌への遠回り!シミ取り後の日常生活での「NG行動」

シミ取りレーザー後のデリケートな肌は、ちょっとした刺激でも美肌への遠回りになってしまうことがあります。ここでは、特に避けるべき「NG行動」を詳しく解説し、トラブルなく回復するためのポイントをご紹介します。

【最大のNG】かさぶた・保護テープを無理に剥がさない

前述の通り、かさぶたは新しい皮膚が作られる過程で肌を守る重要な役割を担っています。

かさぶたは絶対に無理に剥がさない 指で触ったり、引っ掻いたりしてかさぶたを無理に剥がすと、下から現れる新しい皮膚にダメージを与え、傷跡になったり、炎症後色素沈着が強く残ったりするリスクが非常に高まります。
保護テープも剥がさない 保護テープが剥がれかかっても、無理に引っ張って剥がさず、優しく交換するか、自然に剥がれるのを待ちましょう。
激しい運動 血圧が上がり、発汗も促されるため、赤みがある場合は施術後1週間程度は控えましょう。軽い散歩程度であれば問題ありません。
長時間の入浴・サウナ 施術当日は体を温めすぎると血行が促進されます。湯船に長く浸かるのは避け、シャワーで済ませるか、短時間での入浴に留めましょう。
飲酒 施術当日はアルコールは血管を拡張させ、炎症を悪化させる可能性があります。赤みが持続している場合は施術後数日間は控えることが推奨されます。

刺激の強いスキンケアの使用

肌のバリア機能が低下しているこの時期に、刺激の強いスキンケア製品を使用すると、肌にさらなるダメージを与えてしまいますので、施術部位は約1カ月程度は刺激を避けるようにしましょう。

  • スクラブ洗顔・ピーリング
  • 高濃度レチノール・ビタミンC誘導体
  • 美顔器の使用

【戻りシミ対策】炎症後色素沈着(PIH)を乗り切るための方法

ボトックス注射の料金相場

戻りシミ」とも呼ばれる炎症後色素沈着(PIH)は、シミ取りレーザー後の経過で多くの人が経験する一時的な現象です。「せっかくシミを取ったのにまた濃くなった…」と落胆する必要はありません。これは治療過程の一部であり、適切なシミ取り後のケア方法を続けることで必ず改善されます。

炎症後色素沈着(PIH)はシミ取りの「通過点」

炎症後色素沈着とは、レーザー照射による炎症が原因で、肌の保護反応としてメラニンが過剰に生成され、その部分が一時的に茶色く色素沈着する現象を指します。

発生時期 かさぶたが剥がれた後のピンク色の肌が、数週間〜1ヶ月程度で徐々に茶色っぽく変化してくることが多いです。
期間 個人差はありますが、通常は数ヶ月から半年、長い方で1年程度で自然に薄くなっていきます。

この現象は、シミ取りレーザーの出力が強すぎたから起こるわけではありません。むしろ、肌の生理的な反応であり、適切にケアすることで治るものです。焦って自己判断で別の治療に手を出したりせず、落ち着いてクリニックの指示に従うことが重要です。

PIHを防ぐためのアフターケア治療

炎症後色素沈着を最小限に抑え、改善を早めるために、以下のようなシミ取り後のケア方法が推奨されます。

内服治療

トラネキサム酸 メラニン生成の指令をブロックし、色素沈着を抑制する効果があります。肝斑治療にも用いられる成分です。
ビタミンC 個人差はありますが、通常は数ヶ月から半年、長い方で1年程度で自然に薄くなっていきます。
ビタミンE 血行促進作用と抗酸化作用で、肌のターンオーバーをサポートします。

これらの内服薬は、クリニックで処方されることが多いです。指示通りに継続して服用することで、内側から肌の回復と美白をサポートします。

外用治療

ハイドロキノンクリーム メラニン生成を阻害する「肌の漂白剤」とも呼ばれる強力な美白成分です。医師の指導のもと、炎症後色素沈着の気になる部分にピンポイントで塗布します。
レチノールクリーム 肌のターンオーバーを促進し、色素の排出を助ける効果がありますが、刺激が強いため、医師の管理下で使用します。
トラネキサム酸 トラネキサム酸錠内服とトラネキサム酸配合化粧水を使用することでよりメラニン生成の抑制・色素沈着予防・改善の効果があります。また施術後の炎症を抑える効果も期待できます。

これらの治療は、肌の経過を見ながら適切に組み合わせることで、より効果的に炎症後色素沈着を改善へと導きます。

まとめ

シミ取りレーザーは、長年悩んできたシミを解消し、自信に満ちた明るい肌へと生まれ変わるための素晴らしい治療法です。しかし、その効果を最大限に引き出し、後悔のない結果を得るためには、「正しい施術」と「施術後の徹底したシミ取り後のケア方法」の両方が不可欠であるということを、このコラムを通じてご理解いただけたかと思います。

特に、ダウンタイム中の経過を理解し、紫外線対策を徹底すること、そして日常生活でのNG行動を避けることが、失敗を防ぎ、炎症後色素沈着(戻りシミ)を最小限に抑える鍵となります。

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執筆者:SWC美容皮膚科

SWC美容皮膚科は、神戸市中央区で2019年6月に開院し、美容皮膚科をはじめ、人間ドック・健康診断・消化器内科・婦人科等を行っている医療美容クリニックです。このコラムでは、美容について分かりやすく、役に立つ記事を目指しています。

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