「シミができないためにはどうしたらいい?」
「できてしまったシミはもう治らないの?」
こんなお悩みはありませんか。シミは、男女問わず多くの人の悩みです。紫外線による影響はよく知られていますが、実はシミの原因は紫外線だけではありません。さまざまな要因が影響を与えシミになることがあります。
この記事ではシミの原因や予防する方法、治療法について解説します。最後までお読みいただければ、シミへのお悩みが解決できるでしょう。
シミとは?どうやってできるの?
シミは主に肌の表面に現れる色素沈着のことです。
肌の表面には、メラニンと呼ばれる色素が含まれています。皮膚の細胞は約4~6週で新しい細胞に生まれ変わる「ターンオーバー」を繰り返しており、メラニンもターンオーバーで角質となってはがれ落ちます。しかし、さまざまな原因でメラニンが過剰に生成されたり、ターンオーバーが乱れることでメラニンが皮膚表面に残ってシミとなります。
シミができる主な原因は?紫外線だけじゃないの?
シミの原因はさまざまです。紫外線がシミの原因になることは、よく聞くかもしれません。しかし、他にも注意すべきポイントがありますので、以下に詳しく解説します。
①紫外線
②生活習慣の乱れ
③加齢
④炎症
①紫外線
太陽の光に含まれる紫外線は、肌に強力なダメージを与えます。このダメージによってメラニン色素が過剰に生成され、それがシミとして現れます。また、長時間にわたって紫外線を浴び続けていると、シミだけでなく、しわや肌の老化を促進する可能性があるため注意が必要です。
②生活習慣の乱れ
栄養不足や不健康な食習慣は、肌の健康に悪影響を及ぼします。特にビタミンやミネラル、ポリフェノールなどの抗酸化物質が不足すると、肌の防御機能が低下し、紫外線や外部の刺激からのダメージを受けやすくなります。
また喫煙や睡眠不足、ストレスもシミを発生させる原因です。血流が悪くなったり、ホルモンバランスが崩れたりすることで、シミの発生を促進する可能性があります。
③加齢
年齢とともに肌のターンオーバーが長くなり、肌へのダメージが蓄積しやすくなります。また更年期などのホルモンバランスの変化も、シミの発生に影響するでしょう。
④炎症
ニキビや傷などの炎症も、シミの原因になります。これは炎症がおさまっていく過程で、過剰なメラニンが生成されるからです。早めに対処して、炎症を抑えることが重要です。
顔のシミは大きく分けて4種類
シミといってもさまざまな種類があります。種類によって対処法も異なりますので、自分の気になっているシミは何なのかを知る必要があります。以下に4種類を紹介します。
①老人性色素斑(日光性黒子)
②雀卵斑(そばかす)
③炎症後色素沈着(傷跡やニキビ跡によるシミ)
④肝斑
①老人性色素斑(日光性黒子)
通常は小さな茶色い斑点のような見た目で、顔や手の甲などによく見られます。形は円形もしくは不規則で、加齢に伴って増加し、濃くなっていくことが特徴です。若いころに紫外線を浴びる機会が多かった人などにできやすいです。
②雀卵斑(そばかす)
雀卵斑(じゃくらんはん)は小さな褐色から黒色の斑点で、顔や手、二の腕などに現れます。通称「そばかす」です。遺伝的な要因が大きく、思春期に最も濃くなり、成人とともに気にならなくなることが多いです。しかし紫外線の影響でできることもあり、遺伝的な要素が全てとは限りません。
③炎症後色素沈着(傷跡やニキビ跡によるシミ)
皮膚の炎症や傷が治った後に、その部分が褐色から黒色に変色します。やけどやニキビ、虫刺され、傷、摩擦などさまざまな皮膚への刺激が影響し、年齢や性別は関係ありません。形状や色合いは個人差があり、炎症の程度によって異なります。
④肝斑
肝斑(かんぱん)は頬や額などの顔の広い範囲に左右対称にできる、薄い褐色のシミです。境界線がはっきりせず、複数の斑点ができます。ホルモンの変化が影響しており、関連した薬を内服している方や、30~40代に多く、妊娠をきっかけに増加したりします。
シミは予防できる?今すぐできる効果的な予防法を4つ紹介
シミはできてしまうと、なかなか簡単には消えません。できる前に予防しておくことが重要です。今すぐできるシミの予防方法について、4つ詳しく解説します。
①紫外線対策をする
②適切なスキンケア
③生活習慣を整える
④炎症を予防する
①紫外線対策をする
紫外線対策はシミ予防の基本です。紫外線を浴びないように、帽子や日傘を使いましょう。また、場面に応じた日焼け止めを使用し、適宜塗りなおすことも大切です。
もし日焼けしてしまった場合は、しっかりと保湿してケアすることが大切です。
②適切なスキンケア
適切なスキンケアをおこない、肌を健康な状態で保つこともシミ予防になります。しっかりと汚れを落とす必要がありますが、強い力でこすると肌に刺激になるので、優しく洗いましょう。洗顔後はすぐに化粧水や乳液、クリームを塗って保湿します。
スキンケアに美白ケアのアイテムを使用するのもよいでしょう。
③生活習慣を整える
生活習慣を整え、肌を健康な状態で保つことが大切です。健康な肌には栄養が不可欠です。ビタミンやミネラルなど、抗酸化作用のある食べ物を積極的にとり、バランスの取れた食事を心がけましょう。
十分な睡眠を確保し、適度な運動を行い、ストレスを貯めないように過ごすとよいでしょう。心身のバランスを保ち、健康な肌をキープします。
④炎症を予防する
炎症を予防することで、色素沈着を防げます。丁寧に保湿し、外部からの刺激や細菌の侵入を防ぎます。その際、自分の肌に合った刺激の少ないスキンケア製品を使用するとよいでしょう。
もしニキビや傷、虫刺されなどのトラブルが起こった際は、早めに対応し炎症を最小限にとどめることが大切です。
できてしまったシミは治る?4つの治療方法を紹介
できてしまったシミが、自然に治ることはありません。しかし、皮膚科や美容皮膚科などの医療機関では治療が可能です。主な治療方法を4つ紹介します。それぞれの特徴を踏まえて、検討してみてください。
①ピコスポット
②ピコトーニング
③レーザーフェイシャル
④ゼオスキン
①ピコスポット
ピコスポットはシミの気になる部分に、ピンポイントでレーザーを照射し、シミの原因となるメラニンを破壊する治療方法です。老人性色素斑や雀卵斑(そばかす)に効果があります。即効性が高く、少ない回数でシミを目立たなくできます。
レーザーの照射時間が短いピコレーザーは、肌へのダメージと痛みを最小限に抑えることができます。照射後は一時的に赤みが出たり、かさぶたができたりしますが、赤みは数日でおさまり、かさぶたは1~2週間でなくなります。施術した部分はテープで保護し、紫外線や刺激から守ります。
②ピコトーニング
ピコトーニングは低出力のレーザーを広範囲に照射し、メラニンを少しずつ減らしていく治療法です。顔全体の薄いシミや肝斑、くすみの治療が可能で、回数を重ねるごとにトーンアップが期待できます。濃いシミに対しての効果は実感しにくく、5回程度、照射を繰り返すことを推奨しています。
施術直後に赤みが生じることがありますが、数時間で改善しダウンタイムはほとんどありません。肌への刺激を最小限にしながら、施術当日から化粧や洗顔も可能です。
③レーザーフェイシャル
レーザーフェイシャルとは、出力の弱いレーザーを肌全体に照射し、メラニン色素に働きかけることでシミや色素沈着を改善します。シミ・くすみやニキビ跡、毛穴の黒ずみにも効果があります。色素沈着の具合によっては1回では効果を実感しにくい場合があり、何度か施術を繰り返す必要がある場合があります。
施術後に赤みが生じることがありますが、数日でおさまります。また、施術後に反応したシミや色素沈着が一時的に濃く見えたり、かさぶたになったりしますが、時間の経過とともになくなっていきます。
④ゼオスキン
ゼオスキンとは、スキンケアの分野で世界的に高い評価を得たゼイン・オバジが作った医療機関向けの専用のスキンケア商品です。市販されているスキンケア商品は、一時的な「保湿」にとどまりますが、ゼオスキンは肌本来の機能回復を目的としています。シミや雀卵斑(そばかす)、肝斑、くすみの改善に効果があります。
複数のプログラムがあり、医師の診察により肌に合うものを使用します。主に、反応期・耐久期・完成期の3つのプロセスを経て3か月~5か月かけて肌を改善していきます。使用中は一時的に角質が剝がれ落ちたり、乾燥・赤みなどの症状が現れる場合があります。
まとめ
本記事ではシミのできる仕組みや種類、予防法やできたあとの治療法について紹介しました。今すぐできるシミの予防方法がたくさんありますので、ぜひ実践してみてください。
シミが気になる方は、皮膚科・美容皮膚科を受診してみませんか。
新神戸ウェルネスクリニックでは、肌への負担や痛みが少ない最新の医療機器を取り揃えております。どんな些細なお悩みでも、丁寧にお伺いいたしますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
シミは治療できる時代です、シミのない美しい肌を手に入れましょう。